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2014-08-06

富士登山に携帯トイレを持っていかねばならない理由(ワケ) [富士山トイレ問題]

おはようございます。
富士山在住のマーさん@富士の麓で考えるブログ。 です。
富士山のトイレ問題、環境問題、富士山のこれからのあり方について
皆さんと一緒に考えたいです。

ここでは
毎回メディアで取り上げない、登山愛好者の発信するブログでも触れない、
国や自治体などの観光、環境整備関係者もろくにアナウンスしない
「富士山のトイレ事情」について掘り下げて書いていきたいと思います。


*-*-*-*-*-*




なぜ
携帯トイレを持っていかなければならないか。


考えたことはあるでしょうか。


理由はいくつかあります。


その前に一つ。

世界遺産になったから、とか

2年後の再審査の時に向けて、とか

それは今回は置いておきます。
世界遺産になったならない、関係なく、話を進めますね。



富士登山に携帯トイレを持って行くべきな理由

・環境保全、自然保護に反する

・富士登山者数に対して設置トイレの許容量が足りていない

・登山の最中、トイレをしたいタイミングで近くにトイレがない場合がある

・ほぼ一本道のような登山道で
 排泄物を放置すると不衛生な上、悪臭が酷い

・そもそも野外排泄は軽犯罪法違反である

・入山規制しない以上、シーズン中設置トイレ外でする人数が毎日毎日数千人に及ぶから



…などございますが


あとあまり知られていないのがコレです。


・富士山登山口以上のような標高の高い場所では
 通年低気温であるため
 地中のバクテリアが活動的ではないことにより
 野外排泄をした場合
 埋めようが埋めまいがいつまでたっても分解されず
 「そのまま」になってしまう



いいですか

富士山の登山道脇や山小屋周辺でしてしまった
排泄物は
いつまでたっても堆肥にはなりませんよ



たまに

「高山植物の栄養になるからいいんだよ^^」とか

いう〇〇な方がいらっしゃいますが


なりませんから。




また
悪臭についても
勘違いされていると思いますが


実は酷い臭いを放ち続けるのは

どちらかといえば
ウンチより
オシッコのほう。

オシッコの臭いが残臭がキツイのです。



ションベンくらい、と

立ちションして
スーッと富士山の山肌に染み込まれていくのを見て
消えてなくなった♪
あとは雨でも降れば痕跡が無くなる♪

とか

そんな人が多いのでしょうね。



でも
そんなことも、
ないのです。



去年

山小屋もほとんど閉まっていた
9月18日~19日に富士山に登りましたが

その週の頭は
富士山に大型台風が直撃、そんな天候でした。
(本当は9月16日登山予定だったのをそのためにずらした)

台風一過の後だったため
風もほぼ無風(9合目まで)
とてもいい天気の中、登ることができました。


台風の大雨が流してくれてれば
登山道や山小屋周辺の
野外排泄の痕やその臭いは

きっと無くなってしまっているのだろうな



登るまでは
そう思っていました。



でも

違いました。



シーズンピーク時と違って
あきらかに登山者が疎らにしか居ない

8合目以降など
我々3人しか登っていない

そんな中でも。


※↑9月に入ったためバリケードされた山小屋のトイレの入口



辿り着く山小屋山小屋の周辺、裏。

もう半月以上閉店していて
登山者も大して訪れていないそんな山小屋なのに


数ヶ月
掃除していない駅のトイレのような臭い…。


ああ

台風程度ではキレイに
洗い流されないんだ…


登山道途中でもありました。

オシッコの臭い。

ウンチ。




※ウンチはモザイク付きにしました
※ウンチと拭いた後のティッシュは別の場所です(昼と夜なのでわかりますね)



この時
思いました。



このままではいけない、と。







 マーさん@富士の麓で考えるブログ。
 blog  http://voice-of-mtfuji.blogspot.jp/
 Twitter https://twitter.com/maasan_Fuji


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